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5.筋肉増強運動(筋トレ)について
 普通の若者は平均的には片足の太ももの筋肉量が体重1kgあたり25グラムありますが、高齢(70歳代)になるとそれが15グラムまで落ちて、体重1kgあたりの太もも筋肉量が10グラム以下になると歩きにくく寝たきりになると言われています。
 そこで太ももやふくらはぎの筋肉を鍛えることを主体にして腹筋や背筋を鍛える運動を補足的に加える筋トレを奨めます。この場合柔軟体操(ストレッチ)と同じく、息を止めずに(呼吸をしながら)、しかも呼吸が苦しくならないようにゆっくり楽にやることが大切です。
 なおひざや腰、その他に問題のある人はスポーツ医学の専門家にあらかじめ相談すべきでしょう。
6.意志力鍛練の階梯(道場における場格−段位)
 昨今の柔道や剣道では、上達の度合いは初段、二段、参段等々数字によってわかりやすく、昇段審査の内容も大体オープンにされています。ところが近世初期に確立されたいわゆる流派武術においては、例えば小野派一刀流伝授の等級は @小太刀、A刃引、B払捨刀、C目録、D仮名字、E取立免状、F本目録、G指南免状、の八段階となっていました。
 一方、柔術の関口流では、伝授の段階としてではなく、道場における門弟の格、すなわち場格として、@初学、A表、B裏格、C裏、D中段格、E中段、F奥格、G伴頭脇格、H伴頭、I大伴頭、の十段に分けていました。
 これらのひそみに習い、当道場の場格は尋牛に始まって騎牛帰家で終る六段に設定しました。
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