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3.何故ウォーキングか
 具体的に運動を始めるについては、個々人の年齢差、性差、生活環境や職業の違い、そして最も重要な体力差を考慮しなければなりません。次に運動の種類や強度、時間や頻度をどのように組み合わせるかが問題となります。そこで当倶楽部が奨励する意志力鍛練法として最も適した運動はウォーキングです。それは老若男女全てにとって日常生活の中で「いつでも、どこでも、誰でも、一人でも」実行可能な運動であるからです。さらにやり方によっては心肺機能を強化し、脳梗塞や糖尿病のような生活習慣病の予防に役立つばかりでなく、積極的には持久力(全身持久性)を高める効用を持つことは今や広く認識されています。なお歩き方や強度についてはウォーキングに関する雑誌やインターネットに情報が満載されています。それらを参考にすることをすすめますが、なお気がかりな方はスポーツ医学の専門家に相談されるといいでしょう。
4.何度でもチャレンジできる
 体力があって毎日でもウォーキングどころかジョギングやハイスピードのランニングができる人は大勢いるでしょう。一方リハビリの最中で散歩も思うようにできない人もあるかと思います。問題はスピードや強度ではなく「倦まず弛まず持続する心の習慣をつける」即ち「意志力の鍛練」であります。
 体力十分で1週間のうち6日連続速歩を行い1日休むだけの人がいる一方、1日おきに散歩をするのも大変な人もあるでしょう。2日あるいは3日連続して歩いて1日の休みを入れるパターンの人もあるかと思います。とにかく1日に1回最低30分歩くかあるいは1日1回最低限10分の筋トレを行い、2日連続しての休みはとらないという「行動パターン」を堅持して第一目標の3ヶ月(91日間)をクリアーする努力をしましょう。
 仮に病気やケガその他何かの事情で2日続けて休んでしまったらどうしましょうか。落胆することはありません。また次の日から目標に向かって再スタートすればいいのです。私達の唯一の目的は「ある目的のために一日という枠の中で、どちらかと言えば少ない時間をひねり出す努力を習慣化する」ことにあるからです。第1目標(3ヶ月)がクリアーできるまで何度でも挑戦して下さい。
 第1目標3ヶ月(91日間)がクリアーできた人には第2目標6ヶ月(182日間)のクリアーはそんなに難しいことではありません。その後さらに鍛錬がすすむうちには、「健康のために歩く」から「楽しいから歩く」という心境に到達し、木々や草花の変化から季節を感じとり、鳥や虫の鳴き声、風の音をも楽しむようになります。
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