丸屋武士の護身体操
 幕末には170余り存在したとされる古流柔術は他流との試合を禁じて独自の格闘形態と『わざ』とを発展させましたが、その目的とするところは、いずれの流派においても不時の外敵から身を護るための護身術でありました。そして今日までの研究の結果、それら柔術諸流派の技術の根幹となったのは『敏捷な体さばき』と『合理的な手さばき』であるとされています。今ここに、その敏捷な体さばき即ち『足の運び(運足)』と合理的な手さばき即ち『手刀の活用』とに着目して重点的に構築された運動システムがこの『護身体操』です。『塾』と称するのは、一定期間この基本術理にかなった動作を反復練習することによって、不測の事態に備える護身術の基本を身につける狙いがあってのことです。同時に中高年の方々にとっては年齢とともに減っていく基礎代謝を考慮すると、食習慣の改善ばかりでなく運動の習慣を身につけることが不可欠です。気合をこめて手と足とを同時に働かせるとすぐに汗ばむ程で、心身の健康増進を念頭に、一方においては『生涯学習』の一環としての武道への入り口までご案内する運動プログラムが『護身体操健康塾』です。
◆ 修行階梯「松風」「青柳」「山桜」という名称について
 関口流柔術においては道場における門弟の場格を10段階に分け、そこでは初学、表、裏格、裏、伴頭、大伴頭等々の言葉が用いられていました。その他の流派においても場格あるいは流派伝授の等級には今日の我々には聞きなれない多様な表現がなされています。二段、三段等数字を使うようになったのは嘉納治五郎の「講道館柔道」が始めてであり、剣術とか撃剣とか呼ばれていたものを剣道と呼ぶようになったのも嘉納に習ってのことでした。それらを考えると武道の近代化、システム化に果した嘉納の役割は正に世界的偉業というべきでしょう。当塾における松風、青柳、山桜という階梯の名称には深い意味はなく、古今の武道歌に用いられた言葉の中から筆者が好きな言葉を恣意的に選び出した次第です。
⇒ 段位の詳しい説明はこちらをご覧下さい!
◆ 修行期間91日について
 当塾の母体であるウェブサイト「意志力道場ウォーク」と同じく各々の修行階梯の期間を91日としたのは筆者の体験にも基ずいてはいますが、実はアメリカ建国の父ベンジャミン・フランクリンの『フランクリン自伝』第6章「十三徳樹立」からヒントを得たものです。節制、勤勉、中庸等13の徳目を自らの習慣とすることを求めたフランクリンは、人間として誰にでもある悪い癖を矯正する手段として、その悪癖を出さなかったことをチェックする日記をつけることを始めました。1回でも悪い癖が出てしまったら再び翌日からその悪癖が出ないように注意しながら生活することを自らに要求するわけですから、うっかりすることができない極めて厳しい13週間(91日)という修行です。偶然のことですが、日本でも仏教のある宗派で僧侶になるためには、まず本山に入門して起床から読経、朝食や作務等々、規則通りの90日間の修行に耐えることを要求されると聞いています。
◆ このDVD利用の方法
プライベートな動作(わざ)をデイリーでお楽しみ下さい。
 このプログラムは母体であるウェブサイト「意志力道場ウォーク」と連結して三つの修行階梯を積み上げていくようになっています。「意志力道場ウォーク」の My Page を利用して運動(修行)記録を記入することを含めて同サイト内の「護身体操健康塾」に参加する(会員になる)ことは一切無料です。
 しかしながら91日間の修行階梯等にこだわらず、あるいはパソコン操作にあまり関心のない方にも、護身体操をご自分の気の向くままに折に触れて楽しまれることも推奨いたします。ピックアップされた8つの応用動作(わざ)の中からご自分の気に入ったワザを選んでそれを繰り返し練習するのも楽しいことです。気が向いたら「護身体操健康塾」に参加するのも一興です。いずれの方法にしてもなるべく多くの方々に体さばきと手刀の効用をこのDVDを通じて実感していただくことが筆者の願いであります。
(※DVDは当サイトの会員でない方でもご購入いただけます。)
 さらに、一定期間この運動を続けて心身が慣れ体力にも余裕のある方には、ご自分の好みによって基本動作T、U、Vあるいは応用動作T、U、Vを組み合わせて練習を楽しまれることをお薦めします。或いは一定期間の体験の後、ご自分のお好みの「わざ」一つを繰り返し練習して楽しまれるのも一興でしょう。なお、既に当サイトにてウォーキング等のトレーニングをされている方は、ウォーキングの代替として護身体操(10分で継続対象)をご利用いただくことができます。護身体操は必須ではありませんので、体調や気分に合わせて気の向くままに取り入れてみてはいかがでしょうか?
*--------------------- DVDの内容(34分) ---------------------*
              ●修行階梯「松風」(一足一刀の間合い)
                 基本動作T    体さばき(運足)と手刀の基本
                 応用動作T−1 相構え掌底当て
                 応用動作T−2 逆構え目潰し
                 応用動作T−3 逆構え肘打ち
              ●修行階梯「青柳」(継ぎ足を要する間合い)
                 基本動作U    体さばきと手刀の基本
                 応用動作U−1 相構え掌底当て
                 応用動作U−2 逆構え目潰し
                 応用動作U−3 逆構え肘打ち
              ●修行階梯「山桜」(手刀のひねりと打ち下ろし)
                 基本動作V    手刀のひねりと打ち下ろし
                 応用動作V−1 相構え頸動脈打ち(一足一刀の間合い)
                 応用動作V−2 逆構え頸椎打ち(より広い間合い)
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